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Fig.4 Efficiency versus weight ratio

(b)Efficiency 2
効率2=利得電力/PC (3)
を評価した。このシステムの効率に関与する量として、波高換算水重量WH:
WH=水の単位重量×H×喫水面積) (4)
と釣合錘重量の比:WH/釣合錘重量を考えた。効率とWH/釣合錘重量の関係をFig.4に示す。データの散乱はあるが、T=1sのデータを除けば効率はWH/釣合錘重量により増加している。本装置の浮体・ワイヤ・釣合錘の系の自由振動の周期は○:094s,●:1.24s,Δ:1.39s,▲:1.83sであり、周期1秒の波で利得電力が小さいことは固有周期との兼ね合いとして説明され、Fig.4の整理法の有効性が示唆される。今後、水面変動、浮体上下動、利得電力の時系列データをとり、機械力学の立場から検討を加える予定である。
謝辞:本実験に熱心に協力した、日本文理大学工学部、山口大学工学部の卒研生に深謝する次第である。
参考文献:
1)前田久明・山下誠也(1982):波浪エネルギー一次変換装置、日本造船学会誌第637号別冊、pp.10-312)築貫義人・矢作勝(1986):航路標識用波力発電システム、資源・エネルギー、Vo1.7、No.6、pp538-545

 

 

 

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